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【艦これ】2019秋イベ E6 ソロモン諸島沖【激闘!第三次ソロモン海戦】

管理人の攻略難易度は第1ゲージ、ルートギミックは「甲」作戦、第2ゲージ削り~ラスダンは「乙」です。他難易度の場合は敵編成やルート条件に変化が出る可能性があります。

連合艦隊での出撃(札:決戦部隊)

第1ゲージ(輸送)攻略

編成

輸送=輸送連合という考えを捨て、水上連合に最小限の輸送装備を積んでちまちまと輸送していく編成です。輸送量は下記編成で退避なしの場合A勝利で71と840ものTPを削るには地道な作業が必要ですが、戦力的に支援艦隊を必要としない分資源の消費は抑えられ、さらに第3、第4艦隊で不足分の資源を補う遠征をしながらでも削れるのが魅力です。

下記編成で史実艦は10人(熊野、日進以外)水上電探は誰も装備せずに準最短ルートを通ります。

上記編成での想定ルート

スタート→A(戦闘なし)→B(潜水)→D(水上)→I(戦闘なし)→K(夜戦)→N(水上)→O(揚陸)→P(ボス)

ボスは戦艦水鬼改です。随伴にこそ姫級はいませんが、それでも輸送連合だと攻撃が当たらずAを取るのにも苦戦する可能性は高いかと思います。

水上であれば基地航空隊を道中に差し向けても頑張ればA以上は取れる戦力ですので、突破することを考えなるべく道中に基地航空隊を出しましょう。

第2ゲージ ルート増ギミック

輸送を終えると第2ボスマスが出現しますが通常艦隊戦が3戦、潜水マス、夜戦あり、そのままだとボスにつくまで燃料と弾薬がペナルティの範囲に確実に入ってしまいます。損傷も多くなるので、ルートを増やしましょう。

基地航空隊防空優勢2回

NマスS勝利やHマス優勢など、基地なしでやりやすいギミックと併用するとやりやすいかと思います。彩雲のボーナスを活用しましょう。

E空襲マス優勢

まずは水上連合やや重編成でE空襲マスの航空優勢を目指します。

航空戦艦をE5で使い切っていなければフルに投入、そうでない場合は第2軽空母や航巡への水戦投入で制空値を上げましょう。第2には対潜も増やしましょう。それでも足りない場合は陸戦や東海を投入しましょう。

上記編成での想定ルート

スタート→A(戦闘なし)→B(潜水)→E(空襲)

H空襲マス優勢以上

空母3隻+対潜駆逐3隻の通常艦隊を編成しH空襲マスの優勢を狙います。

上記編成で制空値1000近くに達し、基地なしでも十分優勢は狙えますが、足りない場合は基地で補完しましょう。

上記編成での想定ルート

スタート→C(能動分岐)→F(潜水)→G(戦闘なし)→H(空襲)

M空襲マス優勢以上

潜水空母に水戦をモリモリ載せてM空襲マスの優勢を狙います。水戦6+基地航空隊1隊への陸戦を載せてMへ送ると割と優勢は狙えます。

F潜水マスは何もしないとダメージこそ受けませんが敗北します。嫌な場合は東海部隊を送りましょう。また、Kマスは夜戦でも十分な対潜火力をもってこちらを大破させてくることもあります。次が空襲マスなので、ダメージを食らうことはありませんが、大破進軍をためらうならば撤退しましょう。

上記編成での想定ルート

スタート→C(能動分岐)→F(潜水)→G(戦闘なし)→J(空襲)→K(夜戦)→M(空襲)

輸送ボスマスS勝利、NマスS勝利

通常艦隊で、第1ゲージのボスマスおよびボス前NマスでのS勝利を狙います。

潜水マスは通らなくていいので対潜は必要ないのですが、どのマスも大破撤退の要因となりえます。夜戦マス向けに最低限夜偵と照明弾を積み、道中支援を送りつつ基地3部隊を陸攻のみにしてフル活用しましょう。ボスも随伴こそは弱いですが、決戦支援と基地を活用し、ネルソンタッチで殲滅する方が楽です。

上記編成での想定ルート

スタート→C(能動分岐)→D(水上)→I(戦闘なし)→K(夜戦)→N(通常)→P(水上・ボス)

VマスA勝利2回

ルート開放でも、あとで出る特効強化ギミックでもネックとなるVマスです。機動連合で向かうことができます。

甲で行くと、まるでE5甲第2ゲージの削りのような編成で出迎えられます。制空値かなり高めで優勢をとるのにも一苦労します。

ゲージボスではないため友軍が来るかどうかも不明ですので、道中支援を入れて全力挑みましょう。(そもそも決戦支援が来ないようです。)

特効火力のある比叡と霧島を第1と第2に分散することで、第2の打ち漏らしを防ぐようにしています。

上記編成での想定ルート

スタート→C(能動分岐)→F(水上)→G(戦闘なし)→J(空襲)→L(通常)→R(戦闘なし)→V(水上)

※ここからは管理人都合により乙での攻略となります。

第2ゲージ攻略

編成

水戦と修理施設持ちの秋津洲を入れることで泊地修理を行えるようにし、なおかつ全マスで優勢以上を取れるようにします。夜戦マスまで中破になってもある程度まで修理してくれます。第1艦隊はネルソン+特効持ちの比叡、霧島で最大火力のネルソンタッチを放てるようにし、第2艦隊にも特効艦を盛りましょう。対潜は最小限にしつつ夜戦火力を稼げる編成にしましょう。

私はフィニッシャーとして嫁艦を入れたかったので島風を入れていますが、普通に突破したい場合は綾波あたりを使用しましょう。

上記編成での想定ルート

スタート→A(戦闘なし)→B(潜水)→D(水上)→I(戦闘なし)→K(夜戦)→X(緊急泊地修理)→S(水上)→W(ボス)

ボスは防空巡棲姫(・壊)です。ボス艦隊全体の制空はかなり低いため、水戦を秋津洲に積む程度でも優勢を取れます。ただし、名前のとおりかなり対空が強力なため、基地航空隊はあっさり吹き飛ばされます。それでも陸攻4の2部隊以上をぶつけましょう。

水上であれば基地航空隊を道中に差し向けても頑張ればA以上は取れる戦力ですので、突破することを考えなるべく道中に基地航空隊を出しましょう。

甲の場合はタ級eliteの位置に戦艦水鬼改が入り、ツ級eliteもflagshipに強化されます。実質第1に姫級5体相当、第2のラスダンに戦艦ル級改flagship並みに硬い軽巡が2体並ぶので、かなり凶悪です。乙だとそれなりに硬いターゲットが減るためだいぶ楽にはなりますが、それでもネ級改が2隻いることに変わりはないので全力で挑みましょう。

第2ゲージ ラスダン前特効強化ギミック

まずはボスゲージをラスダン状態まで削ります。

VマスA勝利(甲はS勝利)

M空襲マス優勢

基地防空優勢

以上の編成および攻略法はルート開放時とほぼ変わりません。

SマスA勝利(甲はS勝利)

ボス攻略と同じ編成でボス前のネ改×2を含む編成にS勝利します。

丙、丁でも2隻目にいるネ改が登場します。

甲の場合はさらに機動部隊でのQマスS勝利が必要です。

ギミック発動前は両手に持っている艤装の光がちょっと強いです。夏イベのようなボイスでの解除は確認できないので、自分の目で確認するしかありません。

報酬(乙)

勲章×2、GFCS Mk.37、補強増設、防空巡洋艦「Atlanta

甲ではさらに甲勲章とGFCS Mk.37+5inch連装両用砲(集中配備)★+2が追加されます。対空14(アトランタが装備すると対空17)を誇るアトランタの初期装備の強化版です。

史実考察

第三次ソロモン海戦 第一夜戦

日本海軍はソロモン海域周辺の制空権掌握の障害となっているガダルカナル島ヘンダーソン飛行場に対し4回の艦砲射撃を加え、一時的に使用不能にするもすぐ復旧され、上陸補給部隊の妨げになっていることには変わりがなく、ガダルカナル島の戦局は悪化の一途をたどっていたため、第十一戦隊の比叡、霧島を中心とする挺身部隊を送り込み再び飛行場を破壊、物資の強行輸送を行う作戦を開始し、トラック泊地を出撃します。

一方のアメリカ海軍も日本軍の動きを察知、空襲を受けつつガダルカナル島へ接近、両軍がガダルカナル島北方のアイアンボトムサウンドでの夜戦へと突入します。

米海軍は丁字戦法に持ち込もうと、進路変更を指示しますが、読み間違いにより誤進してしまったところで夕立、春雨と遭遇、さらにアトランタが暁の探照灯に照らされ、砲雷撃戦に突入。サンフランシスコからアトランタ、五月雨から比叡への味方への誤射も起き、双方が混乱に陥ります。

そんな中、春雨と行動を共にしていた夕立が突如として転舵し、米艦隊へ中央突破、魚雷8本を発射し、さらに主砲で米艦隊を攻撃、さらなる混乱に陥れますが、ステレットもしくはフレッチャーの砲撃で夕立は航行不能になります。(水雷長は長良から誤射されたのではと推測)バートンが魚雷が命中して轟沈、比叡を砲撃していたモンセンが全方向から集中攻撃を受けて航行不能に。夕立を砲撃していたジュノーは天津風の魚雷で大破。天津風はヘレナが発射した主砲弾で舵と射撃装置を破壊され航行不能になります。

日が変わる頃には暁がアトランタの砲撃で轟沈、アトランタも刺し違えた暁の魚雷で行動不能になり、比叡が舵を故障、天津風中破、雷大破、春雨小破となり日本艦隊は北方へ離脱。大破航行不能となった夕立の乗員を救援し、雷撃処分しようとした五月雨は雷撃を失敗。夕立は米艦隊の砲撃で沈められます。

一方のアメリカ海軍もアトランタが自沈、ジュノーが伊26の雷撃で沈没、4隻の駆逐艦が沈没するなど大損害を負い、残った艦隊は西方へ退避します。

損傷した比叡は海域を離脱できず朝になってから空襲に巻き込まれます。機関が無事なものの舵が故障して回避もままならず、直掩の隼鷹航空隊もF4Fとの空戦が手一杯な数しかおらず、米軍機を排除できず、さらにヘンダーソン飛行場にいたエンタープライズ雷撃隊も加わり、さらに魚雷が命中し完全に停止。最終的には自沈処分となり、日本戦艦最初の喪失となりました。

日米双方が混乱をきたした第一夜戦はここに終了します。

第三次ソロモン海戦 第二夜戦

翌日昼、第七戦隊によるヘンダーソン飛行場砲撃、第八艦隊がエンタープライズ艦載機による攻撃を受け、輸送隊も攻撃を受けるなど、戦闘が散発する状況となっていて、輸送船団は大損害を受けるに至りました。

同日夜、霧島を中心とする日本艦隊はショートランド諸島西岸沖合から南西へ、米海軍第64任務部隊がサボ島南側から北東へ進んでいて、浦波が米軍艦艇を発見、他艦も発見するも急なスコールで米艦隊を見失い、またレーダーがあったにもかかわらず第64任務部隊も日本艦隊を発見できずにいました。

午後11時過ぎ、今度は川内がレーダーに探知され、ワシントン、サウスダコタが一斉射を開始。しかし命中弾は与えられず川内、敷波、浦波は煙幕を展開。撤退するふりをして第64任務部隊と並走し、魚雷発射のチャンスをうかがいました。

長良、綾波、五月雨、電はサボ島西岸から回り込みを開始したところ米艦艇と遭遇。敷波、浦波と分離し行動していた綾波はこの駆逐艦4隻と戦艦2隻を相手に単艦で突入する格好になってしまいますが、ここで獅子奮迅の活躍。駆逐艦4隻を撃沈、あるいは大破に追い込み、戦艦2隻もサボ島砲台からの砲撃と誤認して、副砲の無駄玉を放ったところで存在を他の日本艦艇にさらす格好となり、さらにサウスダコタは綾波の砲撃が艦橋に命中、電源が落ちてしまい目隠し状態でワシントンの後方についていかざるをえなくなるという状況になりました。

綾波はワシントンの副砲で炎上して沈没するも米戦艦の護衛を一掃するなど一糸報いる形となりました。

霧島は探照灯を照射してサウスダコタを発見し砲戦を開始、続く愛宕、高雄、朝雲も砲撃と雷撃を開始します。しかし、探照灯はもう一隻のワシントンを照らすことができてなかったため、ワシントンはレーダーで霧島を捕捉、一斉射を開始します。

サウスダコタが損傷するも、ワシントンからの砲撃が霧島に迫り、霧島には被害が累加されつつあり、前部主砲以外ほぼ機能不全の状態に陥りつつあり、右に傾いて円を描いて動くしかできない状態まで追い詰められつつありました。

その後ワシントンは高雄、愛宕と並走する形となり砲雷撃戦が行われるもワシントンの損害は艦橋に命中した12.7cm副砲弾のみで、ワシントン、サウスダコタは撤退。

霧島はすでに5度傾斜し、注水復元を行うも復元に失敗し航行不能となり、曳航を試みるも失敗。照月、朝雲が横付けしさらに五月雨も加わって生存者を救出し、3艦が見守る中霧島は沈没。第二次大戦でも稀な戦艦同士の砲戦はここに幕を閉じます。

一方輸送船団は2000人の将兵、260箱の弾薬、1600袋の米を送り届けて壊滅。以降「餓島」ともじられる状況の入り口となってしまいました。

第2ゲージのボスの陣容は

  • 第一夜戦
    • アトランタとみられる防空巡棲姫
    • サンフランシスコ、ポートランドのいずれかとみられるネ級改2隻
    • ジュノー、サンディエゴとみられるツ級2隻
    • ヘレナとみられるヘ級
  • 第二夜戦
    • ワシントン、サウスダコタとみられる戦艦水鬼

と両夜戦の米海軍艦艇の要素を含んでおり、夜戦マスがあるなど、第三次ソロモン海戦全体の要素を色濃く映し出しています。

マップ構成

2013年秋イベント「決戦!鉄底海峡を抜けて!」E4、2015年夏イベント「反撃!第二次SN作戦」E4に続くソロモン諸島のアイアンボトムサウンド(鉄底海峡)が舞台です。最終海域になるのは今回が初めてとなりますが、挺身部隊を使うという点では2015年夏E4とコンセプトは近いものかもしれません。また、マップの範囲も2015年夏E4とほぼ同じとなっています。

ABの位置は日本海軍が航空隊の一大拠点としていたニューブリテン島ラバウルです。夜戦に先立ち行われた空襲は、このラバウルから飛来した第十一航空艦隊からの空襲です。

揚陸マスのO、第二ゲージボスマスのWマスのあたりがガダルカナル島北方に位置するアイアンボトムサウンド(鉄底海峡)です。この海域にはおびただしい数の艦の残骸が残っていて、現在ではダイビングスポットにもなっています。

ギミックで向かうことになるVマス周辺海域は、第二次ソロモン海戦、南太平洋海戦と2回の空母同士による航空戦が行われた海域となり、ボスが空母棲姫改なのもその影響かもしれません。

また、実は通常海域の南方(5-x)もこの周辺海域がモチーフで、特に1期では難関任務と言われた5-1の単発任務「海上突入部隊、進発せよ!!」はこの第三次ソロモン海戦の参加艦6隻(比叡、霧島、長良、暁、雷、電)が条件となっています。

参加艦(19秋イベまでの実装艦)

第三次ソロモン海戦(第一夜戦)

  • 第十一戦隊 戦艦 比叡、霧島
  • 第十戦隊 軽巡洋艦 長良
  • 第十六駆逐隊 駆逐艦 天津風、雪風
  • 第四水雷戦隊 駆逐艦 朝雲
  • 第二駆逐隊 駆逐艦 村雨、五月雨、夕立、春雨
  • 第二十七駆逐隊 駆逐艦 時雨、白露
  • 第六駆逐隊 駆逐艦 暁、雷、電
  • 第六十一駆逐隊 駆逐艦 照月
  • 第二水雷戦隊
    • 第十五駆逐隊 駆逐艦 親潮、陽炎
    • 第二十四駆逐隊 駆逐艦 海風、江風、涼風
    • 第三十一駆逐隊 駆逐艦 高波、長波
  • 収容隊 駆逐艦 望月、天霧
  • (連合軍)第67任務部隊第4群 支援部隊
    • 軽巡洋艦 アトランタ 駆逐艦 フレッチャー

第三次ソロモン海戦(第二夜戦)

※上記第一夜戦に参加した艦を除く増援

  • 直衛隊 駆逐艦 白雪、初雪
  • 掃討隊 軽巡洋艦 川内 駆逐艦 浦波、敷波、綾波
  • 第八艦隊 重巡洋艦 鳥海、衣笠 軽巡洋艦 五十鈴
  • 第七戦隊 重巡洋艦 鈴谷、摩耶 軽巡洋艦 天龍
  • 第十駆逐隊 夕雲、巻雲、風雲

第三次ソロモン海戦(哨戒)

  • 潜水艦 伊26(戦闘終了後、撤退する米軍を哨戒中に発見。雷撃によりアトランタ級軽巡「ジュノー」を撃沈)

アトランタ級軽巡洋艦「アトランタ」

もともとは駆逐艦を嚮導する艦隊旗艦として設計されたアトランタ級ですが、1930年代後半、まだ仮想敵国となっていた日本では加賀の航空隊が日中戦争で戦果をあげるなど、航空機による脅威は海にも迫りつつあり、また、欧州では英海軍がC級軽巡を改装し高射砲を多数搭載した「防空艦」というカテゴリを確立させるまでになっていました。

日本でもアトランタと同じ1941年に最初から10㎝高角砲を主砲として搭載し、防空を目的とした駆逐艦「秋月」が進水し、すでに進水した船も戦中に機銃や高角砲を増設し、航空機という運動性能の高いものから、航行のみでは回避する術のない艦船は「防空」というコンセプトを得るようになっていきました。

アトランタの就役は、ハワイの米太平洋艦隊が日本海軍の南雲機動部隊によって壊滅状態となった真珠湾攻撃のわずか16日後。その間にマレー沖では戦艦プリンスオブウェールズ、巡洋戦艦レパルスがやはり航空機の攻撃で撃沈されるなど、「防空」を意識させる出来事が相次ぎます。

アトランタの初戦はあのミッドウェー海戦で、空母エンタープライズ、ホーネットの所属する第16任務部隊の護衛として参戦。ウォッチタワー作戦発動後はガダルカナル島上陸に先立つ航空攻撃に参加する空母の護衛、支援艦としてソロモン諸島周辺へ展開します。

第二次ソロモン海戦ではエンタープライズへ迫りつつあった翔鶴、瑞鶴の攻撃隊に対し5インチ両用砲、機銃で対空弾幕を展開。被害を最小限に食い止め、防空艦としての性能をいかんなく発揮しました。

第三次ソロモン海戦の夜戦前の空襲では迫りつつあった一式陸攻に対して対空射撃を僚艦ジュノーとともに実施、何とかしのぐことに成功しひと時の休息を与えますが、今度はヘンダーソン飛行場砲撃を目的とする日本海軍の挺身艦隊(比叡、霧島、長良、他駆逐艦6隻)が迫りつつあり、日付が変わる頃に目標を砲撃用レーダーで探知し、旗艦サンフランシスコのキャラハン少将から艦隊を丁字戦法に持ち込むべく、進路変更の命令がでますが、ここで混乱が発生します。

前方を航行中の駆逐艦が「艦隊を左へ」という命令を「艦を左へ」と読み間違えて進んでしまい、そこに夕立と春雨が至近距離に出現してしまったため戦場は混乱に陥ります。アトランタもまずは衝突を避けるために航路を激しく変更せざるをえなくなり、ようやくサンフランシスコの前に戻りますが、目前に暁が接近、探照灯を照射ののち魚雷を発射します。

探照灯を照らしてきた暁を砲撃するために、アトランタも探照灯を使い、暁を大破炎上させるものの、当然探照灯照射のリスクはアトランタにも降りかかります。暁が照らしたアトランタには比叡、長良の砲撃の目標となり双方の主砲弾が命中、さらに混乱を極めていた味方の重巡サンフランシスコの8インチ砲弾も命中し始め、艦橋を破壊しつつありました。

そんな中でもアトランタは5インチ砲で迫ってきた日本駆逐艦2隻に対し応戦しますが、しばらくして暁から発射されたと思われる魚雷2発が命中し、動力を失って砲撃もままならなくなります。

朝を迎えると、周囲にはダメージを負ったポートランドがいて、単艦突撃で混乱を与えた後、ポートランドの三斉射で沈没した夕立、アメリカ駆逐艦3隻の残骸が漂い、比叡は舵が故障してサボ島沖を旋回と日米双方が混乱を極めた第一夜戦の惨状の中、動力を失ったアトランタも掃海艇ボボリンクが到着するまで漂流する状態になっていました。

ボボリンクによるルンガ岬への曳航中に攻撃をしかけてきた日本軍の一式陸攻2機に対し、何とか動かせる5インチ砲を使って追い払います。しかしながら、満身創痍なうえに救援体制のないソロモン海域でさらなる攻撃を受けることも考えられたため、これ以上艦を保つのは不可能と判断し、ジェンキンス艦長の命令でルンガ岬西方で自沈処分となりました。

最後の最後まで防空艦としての働きを見せたアトランタは5個の従軍星章とソロモン海戦夜戦における「Heroic example of invincible fighting spirit(英雄的な無敵の闘争心)」により殊勲部隊章を受章しました。


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