【艦これ】2019秋イベ E4 バタビア沖【バタビア沖海戦】
<目次>
※管理人の攻略難易度は「甲」作戦です。他難易度の場合は敵編成やルート条件に変化が出る可能性があります。
通常艦隊での出撃(札:馬来部隊)
第1ゲージ(輸送)攻略
編成
第1、第2を史実艦から12隻構成しつつ、最大限の輸送ができるように配慮した輸送連合編成です。第1の三隈には瑞雲と主砲を積んで先制爆撃と砲戦、索敵、制空を任せています。N(揚陸)マスからボスへは索敵が必要ですので注意が必要です。下記編成でボスA勝利すると輸送量は108となり、甲作戦の場合は4回で輸送が完了する計算です。
上記編成での想定ルート
スタート→K(潜水)→L(水上)→M(水上)→N(揚陸マス)→P(水上・ボス)
ボスはE3第1ゲージとおなじ重巡ネ級改ですが、こちらが輸送連合編成のため、命中率が下がっていて、第1がほぼ輸送装備なので火力も足りず、輸送成功条件のA勝利を逃す危険性もあります。
また、やはり輸送連合のため道中の潜水、水上の全3マスすべて撤退要因となりうる危険性もあります。
ボスに支援や航空隊を集中するのではなく、適度に分散して道中の脅威軽減とボスの随伴撃破で最低限A勝利を目指すようにしましょう。
第2ゲージ(戦力)攻略
編成
水上編成となります。第1は砲戦火力、索敵装備を巡洋艦に、特効のある千歳や龍驤に制空と特効の乗った航空攻撃力を、第1の輸送から流用の形で駆逐艦1人に対空カットイン装備でボス前空襲対策をする形となります。
第2は雷巡を入れて先制雷撃による道中安定と夜戦火力、最上、三隈、敷波にはできれば夜戦に特化した装備をしたいですが、3人ともデフォルトでは運が低いためカットイン狙いはほぼ博打です。残りの火力があまりない艦には初手潜水マス対策や夜戦用装備を積んでおきましょう。
上記編成での想定ルート
左上スタート→F(潜水)→G(水上)→J(戦闘なし)→M(水上)→N(戦闘なし)→R(空襲)→S(水上・ボス)
ボスは新登場のバタビア沖棲姫です。また、前哨戦、ゲージ破壊時ともに随伴にE3第1ゲージとE4輸送ゲージのボス、ネ級改が加わります。
いずれも装甲が固く撃破しづらい相手です。特効艦をうまく使いましょう。
ラスダン時は壊、となり耐久は変わりませんが装甲が一気に上昇し撃破しづらくなります。この状態になると、装甲破砕ギミックが行える状態となります。
装甲破砕ギミック
EマスS勝利編成(兼・基地空襲防空優勢)
機動部隊編成となりますが、後段への戦力温存を考えて、軽空母を増やす対応を取ります。
第2は水上編成とあまり変えなくて大丈夫です。
Eマスの敵はそれほど強くないので苦労はしないかと思います。
また、そのままHマス(戦闘なし)まで進み、Eマスまでの道中も大したことがないので、基地航空隊を入れ替えてついでに基地空襲防空優勢をしておくといいかもしれません。
上記編成での想定ルート
右上スタート→A(戦闘なし)→C(水上)→E(水上)→H(戦闘なし)
航空戦力はヌ級改Flagshipぐらいで、こちらは2隻の軽空母を入れられる余裕がありますので、苦戦はしないと思います。
一方もう一つのギミックは航空優勢を右の編成からとる必要があります。
かなり制空値が必要なので秋イベント報酬の秋水やMe163、春イベント報酬の烈風改系統、雷電、彩雲などを使ってがっつり制空を稼ぎましょう。
輸送ゲージボスマスA勝利以上2回
装甲破砕ギミックで一番厳しい輸送連合でのA勝利狙いです。
輸送装備を撤廃したとはいえ、所詮輸送連合(にしないとボスに行けない)ですので、命中率低下による攻撃能力悪化が苦戦の要因となります。
上記編成での想定ルート
スタート→K(潜水)→L(水上)→M(水上)→N(揚陸マス)→P(水上・ボス)
へ級改やタ級、ツ級、ナ級と随伴も回避能力のある陣容ですので、最大限の戦力を投入しないとやはりA勝利すら逃す危険性があります。
また、道中の脅威も輸送ゲージの時と変わりません。
輸送ゲージ同様、支援や航空隊をばらけさせることで、道中突破とボスA勝利以上を狙いましょう。
装甲破砕が完了すると、バタビア沖棲姫・壊の表情や艤装のグラフィックが上画像のように変化します。
報酬(甲)
勲章、8inch三連装砲 Mk.9(★+4)、 8inch三連装砲 Mk.9 mod.2(★+4) 、改修資材×8、揚陸艦「神州丸」
あきつ丸、まるゆに続く3隻目の陸軍艦船、揚陸艦「神州丸」が全難易度突破報酬となります。
また上位難易度では火力最強クラスの重巡主砲が手に入ります。マンスリー遠征などで重巡を編成しつつ火力をさらに盛りたいときに役立ちますので頑張って手に入れましょう。
ドロップ
Sマス・重巡洋艦「Houston」
史実考察
バタビア沖海戦
ジャワ島西部、オランダ領東インドの中心都市バタビア(現在のインドネシア共和国首都ジャカルタ)の沖合で発生した戦いで、ジャワ島攻略最後の海戦となりました。
スラバヤ沖でさらに損耗したABDA艦隊の生き残りはジャワ島西部スンダ海峡を回り、南岸にあるチラチャップを目指して航行していたものの、道中西岸のバンタム湾で ジャワ島 攻略に向けた揚陸作業を行っている50隻以上の日本の輸送船団に遭遇。第七戦隊(最上、三隈)、第五水雷戦隊旗艦名取と複数の駆逐艦で構成された船団護衛部隊との夜戦に突入します。
0時37分にパースの照明弾が発射され連合艦隊側から攻撃が開始されるものの、春風が煙幕を展開、日本海軍側も吹雪を皮切りに砲雷撃戦が開始されます。
まだ互いにレーダー射撃が徹底されてないなか、煙幕を展開した夜戦となり命中率が悪い中、日本海軍から発射された魚雷はまず軽巡パースに直撃しパースは炎上(春風からの魚雷と推測)
最上と三隈が合流後、被雷していたパースは急激に浸水しやがて沈没、ヒューストンもすでに砲戦で機関科兵が全滅、主砲もやがて沈黙し高角砲のみでの攻撃と満身創痍の状態となっておりもはや浮いているのが不思議な状態となっていました。最上、三隈はヒューストン主砲が沈黙後、攻撃を止め、敷波に雷撃を指示、敷波の発射した酸素魚雷が命中し艦尾から沈んでいきました。
日本海軍側は春風の小破のみで済んだのですが、砲雷戦の最中に最上がヒューストンを狙って発射した九三式酸素魚雷が斜線上にいた陸軍揚陸船「神州丸」と輸送船、病院船にあたってしまうという誤射が発生してしまい、輸送船、病院船各1隻が沈没、輸送船2隻と神州丸が大破着底してしまいました。スラバヤ沖海戦では命中率の悪さが露呈した酸素魚雷が、誤射により味方の、しかも陸軍の艦船へ損害を与え、酸素魚雷の威力を見せつけてしまうという何とも皮肉な結果となってしまいました。
神州丸はジャワ島攻略のための司令船ともなっていて、無線を積んでいたのですがそれも故障し、急遽空輸してもらうまで作戦攻略に必要な無線を使えないという状況になり、また第十六軍の今村中将以下将兵が漏れ出た重油の溢れる海に投げ出されるなどの被害を負いましたが、その後謝罪に訪れた海軍関係者を今村中将は快く赦すなど、仲が悪いと思われがちな陸海軍の間でもジャワ島攻略は互いに協力しなければいけないという気持ちが強く、その後の作戦への影響はほとんどありませんでした。
この海戦終了直後から陸軍第十六軍がジャワ島へ上陸、8日後の3月9日にオランダ軍は降伏し、日本軍は蘭印を掌握しました。
終戦直後、主権を戻そうとするオランダ軍と、独立をめざす部隊の間で独立戦争が行われ、現地に残っていた日本軍将兵も参戦。1948年の戦争終結をもって、インドネシアはオランダから独立することとなります。
マップ構成
ABの位置はカリマンタン島(英蘭呼称ボルネオ島)バリクパパンで、1944年1月に馬来海軍航空隊が進出した場所となります。その後の空襲を受けわずか8か月で引き揚げてしまいますが、戦争後半の蘭印方面の貴重な航空隊となっていました。
N(揚陸マス)が現在のジャカルタ(バタビア)で、R(空襲マス)がスマトラ島との間にあるスンダ海峡となります。
どちらかというと輸送ボスマス(Pマス)の方が実際のバタビア沖海戦が起きた場所に近くなります。ボスの編成も重巡ネ級改、軽巡、駆逐と史実のABDA艦隊編成に近しいものが登場します。ただし史実では米重巡ヒューストン、豪軽巡パースのほかにはオランダ海軍の駆逐艦エヴェルトセンを合わせたわずか3隻しかおらず日本軍に圧倒されたのとは違い、今回のイベントでは敵戦力も充実。輸送、戦力ともに苦戦させられる陣容となっています。
参加艦(19秋イベまでの実装艦)
日本海軍
- 第五水雷戦隊 軽巡洋艦 名取
- 第五駆逐隊 駆逐艦 朝風、春風、旗風
- 第十一駆逐隊 駆逐艦 初雪、白雪、吹雪
- 第十二駆逐隊 駆逐艦 叢雲
- 第二十二駆逐隊第二小隊 駆逐艦 水無月、長月
- 第七戦隊第二小隊 重巡洋艦 三隈、最上
- 第十九駆逐隊小隊 駆逐艦 敷波
日本陸軍
- 陸軍第十六軍 特殊船 あきつ丸 、神州丸
ABDA艦隊
- 軽巡洋艦 パース
- 重巡洋艦 ヒューストン
ノーザンプトン級重巡洋艦「ヒューストン」
ノーザンプトン級はワシントン海軍軍縮条約におけるいわゆる「条約型重巡」として米海軍で初めて建造された重巡洋艦「ペンサコーラ級」の次級にあたり、進水時期は日本の妙高型や高雄型とほぼ同時期です。
8インチ三連装砲2基、連装砲2基だったペンサコーラ級から、三連装砲3基に統一したことで火力低下を抑えつつ装甲を厚くしたうえでも軽量化し、戦闘力が強化されています。
ヒューストンは開戦時にはフィリピンのパナイ島にいて、オーストラリア北西部のダーウィンへ移動。偵察任務の後、スラバヤ(インドネシア)でABDA艦隊へ合流し蘭印作戦で侵攻してきた日本軍との戦闘となります。
ヒューストンはジャカルタ沖で発生したバタビア沖海戦でオーストラリア海軍の重巡パースとともに、最上、三隈との砲雷撃戦に突入。パースが先に撃沈されヒューストンは単艦でさらに複数の駆逐艦とも戦わなければならない状況となり、機関室被弾、3本の魚雷が命中し航行も戦闘も事実上不可能な状態から、敷波のとどめの魚雷が命中、機銃で副砲の機能を止められたのち沈没。
生き残った約370名の乗組員は捕虜となり、タイとミャンマーにまたがる泰緬鉄道の建設に従事させられることとなり、約80名が過酷な労働環境により死亡するという結果となっています。この泰緬鉄道の捕虜の話は戦後に「戦場に戦場に架ける橋かける橋(原題:The Bridge on The River Kwei)」として映画化され、第30回アカデミー賞作品賞を受賞しています。
その中でシアーズ中佐(演:ウィリアム・ホールデン)はこのヒューストンに乗艦していたという設定となっています。
揚陸艦「神州丸」
まるゆ、あきつ丸に続く3隻目の帝国陸軍の実装艦船となる「神州丸」の秘匿名称が「GL(God Landの略)」です。強襲揚陸艦の先駆けともいえる船ですが、同じ強襲揚陸艦の先駆けともいえるあきつ丸とは実は同型ではなく、神州丸は同型船は存在しません。
強襲揚陸には艦これに実装されたものといえば、大発、特大発などの上陸用舟艇が必要になりますが、小舟の大きさしかないこれらには、吃水の浅い海域ならともかく外洋航行ができるはずもなく、出撃地点に運ぶ外洋航行能力のある船が必要となりました。そこで陸軍が作った船が、神州丸やあきつ丸のような舟艇の母船です。
神州丸は上述の通り、最上の誤射に巻き込まれてしまい、大破着底の憂き目にあってしまったものの、修理すれば軍務につかせることは可能と判断されたため、翌年11月まで修理を行い、その搭載能力を生かすために各方面への輸送作戦に投入されます。
しかしそこは復帰前とは違う、戦局の厳しい大戦末期。マニラ高雄間の輸送作戦中にホーネット(エセックス級)艦載機の爆撃を受けて炎上、潜水艦アスプロの雷撃を受け、台湾沖に沈没、大破から復帰も命運はそこで尽きる結果となりました。
日本では上陸後の作戦のことも考えてか、陸軍が作り運用していましたが、大戦期の連合軍の場合大型のアシュランド級というドック型揚陸艦や比較的小型のLST-1級戦車揚陸艦をアメリカ、イギリス海軍が運用していました。
こちらは対日戦ではソロモン諸島上陸、硫黄島、沖縄、対独戦ではかの有名なノルマンディーに投入され欠かせない存在となった一方、敵前上陸による損耗も激しい諸刃の剣となっていました。
現在の海上自衛隊のおおすみ型輸送艦はドック型輸送揚陸艦に位置づけられるので、ある意味米英海軍側のコンセプトを受け継いでいるものとなってます。